テレスペ創業者のあらけんです。
テレスペ公開まであと7日(7/31金)ということで、開発も営業もビジネスも、各担当部署緊張が高まってきました。こういう直前の緊張感大好きです。
1時間1円から使えるってプレスリリース出したら、1円だと逆に使いづらいと2件の連絡が来てちょっと悲しいです。1日100円ぐらいに変更するかもしれません。
さて、公開に合わせてプレスリリースを出したり、それをみた方や企業から問い合わせをいただいて「動きが早いですね!」と言われます。でも、テレスペは実は新型コロナウイルスに合わせてテレワークが増えるから作ったアプリではないんです。
今日は祝日ですし、少しテレスペのアプリからは脱線してどうしてテレスペを作ったのか、きっかけや背景を話そうと思います。
たくさん記事を書いているので、1記事ぐらい脱線でも許してくださいな。なるべく短くまとめますから。
一言でいうと諦めなければ想いは叶うという話で、勝つまでやるから絶対に負けないというあんまり敵に回したくないとっても面倒な私の話でもあります。
お店の空き時間にゴーストレストラン
バーの昼間って誰も使ってなくて勿体無いなって思ってました。友人たちと遊びでバーを1件やっていたので、その昼間にUberEats専門で凍ったイチゴを削った果実削りというデザートを出したのがたしか2017年ごろだったと思います。今でいうゴーストレストランの原型ですね。
2019年の春頃には、カレー、フルーツティー、サラダ、ひき肉丼、かき氷などバーの昼間にUberEats専門としてたくさんのお店を作りました。ちょうど同じ頃、同じようにバーの昼だけ貸し借りするようなサービスも運営していました。
お店の空き時間をワークスペースに
物件の空き時間シェアを支援するうちに、渋谷の道玄坂上で30坪ぐらいの飲食店さんが空き時間をシェアしたいけれど、キッチンを使って欲しくないという相談がありました。当時客席だけのシェアはやっていなかったのですが、あるアイデアが頭にありました。
実は空き時間のシェアを立ち上げる時に3つの事業プランがありました。1つは店舗の空き時間を飲食店をやりたい人にシェアするそのビジネス、2つ目は自宅の空き時間を他人にシェアするビジネス、3つめは店舗の空き時間をコワーキングスペースにするビジネス。
そう、客席だけのシェアであればコワーキングスペースにすることができるのは知っていました。そして、NYにその先行事例としてSpacious、KettleSpaceなどのベンチャーが立ち上がっていることも知っていました。レストランコワーキングというジャンルです。
写真はKettleSpaceサイトのスクリーンショット
満員電車でベビーカーが蹴られる
そんなことをぼんやりと考えていた2019年の夏頃かな、子供が生まれたばかりの友人から、電車でベビーカー蹴られたという話を聞きました。
電車が混んでる時間にベビーカーが邪魔だという意味なんだろうと思いつつ、電車は公共交通機関なのだからどちらかといえば社会的に弱者であるベビーカーだったり、おじいさんだったり、体調の悪い方、怪我をしている方がアクセスできる乗り物であるべきなような気がして。
邪魔なのは、ベビーカーではなく蹴ったおっさんの方なんじゃないか。
子育てで離職する
ある友人は子供が生まれたことで会社を辞めました。抱えて通勤するわけにもいきませんし、産休からの育休って小さな会社の現実としては中々難しいものがあり。
また、別の友人は産休と育休が開けて時短勤務で復帰をしてから、絵に描いたようにいじめられたそうです。忙しいのに定時で帰ることに対する嫌がらせだったそうで、本当に週刊誌や漫画の世界ではないことを知りました。
空き机をコワーキングスペースに
そんなこともあり、客席だけシェアしたいと依頼された渋谷の30坪のお店でまずはコワーキングスペースを運営することにしました。働く場所って何なのか、オフィスとコワーキングスペースはどう違うのか、もっといえば自宅のダイニングテーブルをコワーキングスペースとして、自宅でチェックイン&出社扱いにできるのではないか。
2019年9月から始めたそのコワーキングスペース運営をしながら、色々な企業や投資家へ会いに行きました。満員電車を無くしたい。それに、政府も働き方改革として、東京都は東京オリンピック対策としてテレワークを推進しようとしている。だから、街中の空きスペースや自宅をワークスペースに変えて、そこへ出勤するようなサービスをつくりたい。
監視カメラとIoTキーをアプリと連携させて、無人での運営できるワークスペースを作りたい。そして、出勤を減らして満員電車が解消できたら。
歩いていける
話した企業や投資家の95%ぐらいは全否定でした(笑)
「自宅で仕事をするってサボるでしょ、監視カメラ?インカメラで表情を分析?企業側は一箇所で仕事をするから効率がいいわけで、ママさんが大変なのはわかるけど企業がそれにお金を出すのは難しいよね。」
「テレワークが今後伸びそうなのはわかるし、日本が遅れているのもわかる。でも、企業はWeWorkやサテライトオフィスやコワーキングスペースがあるから、在宅じゃなくそっち使うでしょ。」
でも、そうじゃなくて。
電車に乗るんだったらもうそのまま出社すればいいわけで。自宅から歩いてWeWorkにいける人が何人いるのか。サテライトオフィスやコワーキングスペースは大きなターミナル駅にしか作れない。
そうじゃなくて、在宅ワークスペースや街中ワークスペースなら起きた瞬間仕事ができる、または歩いて仕事に行ける、そんな社会を作りたい。だって、満員電車を無くしたいの。
経営者としての未熟さと反省
そうして全否定されながらも賛同してくれる企業や投資家が3社まとまり、2019年の11月ごろにはまとまった資金が集まり、スタッフを集めてGo!
…とはうまく行かず色々あって出資の話は消えました。このあたりの話は大人の話なので割愛しますが、毎日吐きそうで記憶が途切れ途切れに。会社には資金はなく、スタッフを解散し、渋谷のコワーキングスペースも閉め、年末何日かは覚えていませんが会社を閉める決断をしました。カナシイネー。
株主たちは優しく、今後の仕事や生活費の心配をしてくれました。いま、会社を潰そうか悩んでいる経営者がいたら1つだけ、命までは取られないから勇気を持って真実を早めに伝えたほうがいい。
そして、テレスペへ
株式型クラファンのお偉いさんが、社会的にも意義のある事業だからやろうと言ってくれたことには今でも感謝しています。条件は0から新しい会社を作ることでした。そうして会社を登記したのが2月17日、アプリローンチまでの資金としてガイアックス社から資金提供を受けて、4月からクラファンやって6月か7月にはテレスペがローンチ
…とはうまくいかないんですね(笑)新型コロナウイルスさんがやってきました。あらゆる産業が麻痺し個人投資家のマインドも冷え込み、この辺りも大人の話なので割愛しますが株式型クラファンは取りやめに。
テレスペ自体も、そもそもコワーキングという概念自体がニューノーマルに合わないんじゃないかと、個室スペースを追加したり、それに合わせて一律料金じゃなく施設側が料金を決めたり、それによって課金を変えたり、すったもんだありまして、えっと…公開まで7日(7/31金)です。
何か当時苦悩していた頃のデータがないか探したら、noteで当時の記事を見つけました。2019年の10月31日ですから、ちょうど渋谷のコワーキングスペースをやっていた時期ですね。
「満員電車は仕方ない」と受け容れる人を、企業が福利厚生として救う方法
https://note.com/arakens/n/n02e290e380ee
ちょっと考えが青いですしサービス名も違いますが、言っていることは今とあんまり変わりませんね。
コロナで企業のテレワーク導入は3年進みましたし、在宅だけじゃ辛いでしょ?という実験もせずにみんな非常事態宣言によって体験してくれました。
次は、サテライトオフィスやコワーキングスペースを企業が導入して使うのに年内ぐらいかかって、そこでようやく気付くんですね。
社員が住んでる最寄り駅で歩いて使えるワークスペースが必要だ
テレスペは、来週金曜に公開して、8月9月10月の3ヶ月ぐらいかけて、利用者とスペース提供者に合わせた「いいサービス」を作っていき、11月12月ぐらいでスペース提供側と利用側の件数を増やしていきます。
そして、年が明けてから企業さんへ伝えるわけですね、あんたのとこの社員が電車で通勤するせいで、本当に公共交通機関が必要なママさんやお年寄りや子供が迷惑していると。
歩いていけるワークスペースを導入してくれ、と。
セキィリティーは支給Wi-Fiとシンクラとクラウドでどうにでもなるので、紙を無くしたりするDX支援会社に頑張って欲しいと思っています。
でも、そういうテレワークを支援する会社ってなかなか見つからな…
https://go.benefit-one.co.jp/event_hrdx/20200729-telewor-seminar/
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諦めなければ想い叶う
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